上映予定の映画



第20回大阪アジアン映画祭 インディーフォーラム部門正式出品作品


お互いの人生を理解しあえば自分の生きてきた意味を掴める


ある介護施設の人間模様を通じて生と死の関係を深く、そして温かく描いた、現代に届けるドラマ。京都市のデイケア施設「ナイスデイ」を運営する伊藤芳宏の著書を原案に、『嵐電』のプロデューサー・西田宣善が監督、『夜明けまでバス停で』の梶原阿貴が脚本を手がけ、現代社会に生きる女性の視点を加えて描かれた作品。
『嵐電』『夜明けまでバス停で』の大西礼芳が優希役で主演を務め、劇中の漫画とピアノ演奏も自ら手がけた。優希の父・宏司を伊藤洋三郎、施設のベテラン職員・洋子を中島ひろ子、所長・武藤を田山涼成が演じ、カトウシンスケ、筒井真理子、田中要次、梅沢昌代が共演。

2025年製作/91分/日本
配給:渋谷プロダクション


あらすじ



東京でアルバイトをしながら漫画を描いている夏川優希は、父・宏司が転落事故で入院した知らせを聞いて京都の実家に戻ってくる。ちょうど出版社に持ち込んでいた漫画の原稿も不採用となり、先が見えないまま京都で暮らすことに。父は退院後、介護施設「ハレルヤ」に通所を始め、優希も付き添いで行ってみると、そこは利用者と職員が和気あいあいと談笑しリハビリテーションに励む、居心地の良さそうな空間だった。明るいベテラン職員・向田洋子や、ケアマネジャー・野村隼人、利用者の人々と「ハレルヤ」で交流しながら、いつしか温和な笑顔で利用者や職員を見守る、武藤所長の考え方の深さに魅かれていく。




解説


生と死の関係を深く、そして温かく描いた、
現代に届けるにふさわしい映画


原案は、京都市右京区でデイケア施設「ナイスデイ」を運営する伊藤芳宏の著書「生の希望 死の輝き 人間の在り方をひも解く」(幻冬舎刊)。利用者のライフストーリーの聞き取りを治癒に活かす独自の取り組みは、介護業界を越えた大きな反響を呼んでいる。 監督は、京都と東京を拠点に映画のプロデュースを続け、ご当地映画といえ 2019 年の『嵐電』で高い評価を受けた西田宣善。2 人の出逢いから新たな京都発映画が生まれた。本作は、西田の初の劇場映画監督作となる。脚本は、『夜明けまでバス停で』でキネマ旬報脚本賞などを受賞した梶原阿貴。伊藤の著書に現代社会に生きる女性の視点を加えてフィクション化。より活き活きとした広がりを持たせている。  


心に寄り添う演技で紡ぐ、命の物語


主人公の漫画家・夏川優希を演じるのは『STRANGERS』、『初級演技レッスン』などの映画や舞台で注目度上昇中の大西礼芳。前半は何事にも受け身だった優希が自分の意志で走り出すようになる過程を繊細に表現し、新しい代表作となるにふさわしい魅力を見せてくれる。編中のマンガとピアノ演奏も、自身で手がけているのにも注目。 優希の父で、頸髄損傷で生活の自由を奪われた絶望と闘う宏司を演じるのは伊藤洋三郎。施設で明るく奮闘するベテラン職員・洋子役は中島ひろ子。利用者と職員どちらも仲間として信頼の目で見つめる所長役は田山涼成。そのほかカトウシンスケ、筒井真理子、田中要次、梅沢昌代など、実力派キャストが脇を固め、誰もが自分だけの人生を生きているし、生きて良いのだというこの映画の根幹のメッセージを見事に体現している。

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