上映予定の映画



第79回 カンヌ国際映画祭(2026年) コンペティション部門正式出品


この場所で、私は「わたし」に出会う


主演に松たか子、共演に石橋静河、松山ケンイチら実力派キャストを迎えた本作は、第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得て、カンヌ・ヴェネチアをはじめ世界で高い評価を受ける深田監督自らオリジナル脚本を執筆。同作の精神を受け継ぎながらも「ナギ(岡山県奈義町がモデル)」を舞台に新たな物語を紡ぎ、企画の立ち上げから9年の歳月を経て完成させた意欲作が完成した。
深田監督とは初タッグとなる松たか子が、癒えない喪失を抱えながら彫刻制作に没頭する寄子という複雑なキャラクターを体現。寄子の彫刻のモデルをつとめる友梨を石橋静河、寄子の幼なじみで役場に勤める好浩を松山ケンイチが演じる。2026年・第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。

2026年製作/110分/G/日本・フランス・シンガポール・フィリピン合作
配給:スターサンズ


あらすじ



自然豊かな町「ナギ」。この地でひとり創作に打ち込む彫刻家の寄子のもとに、弟の元妻で建築家の友梨が、休暇をとって東京から訪れる。義理の“元姉妹”である友梨をモデルに彫刻を制作する数日間。若くして妻を亡くした好浩、その息子の春樹と親友の圭太――。異なる場所で生きる寄子と友梨の再会は、穏やかだったナギの日常に小さな揺らぎをもたらしていく。




解説


何を選び、どう生きていくか――
9年の歳月をかけ完成した渾身作


ワールドプレミアとなった第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門での公式上映では、約7分間にも及ぶスタンディングオベーションが巻き起こり、「自分らしく生きることの尊さを描いた傑作」、「今年のベスト映画の一本」、「心を奪われた」と海外メディアからも高い評価を集め、日本公開を前に15を超える国と地域での公開が決定している『ナギダイアリー』。メガホンをとったのは、『淵に立つ』、『LOVE LIFE』、『恋愛裁判』など、独自の映画表現で人間の本質を鋭く捉え、カンヌ、ヴェネチアをはじめ世界的な評価を受ける深田晃司監督。岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得て、監督自ら脚本を執筆。岡山県奈義町をモデルとした架空の町「ナギ」を舞台に新たな物語を紡ぎ、9年の歳月を経て完成させた。


世界が心掴まれた、人生観を揺さぶる唯一無二の人間ドラマ


主演を務めるのは、日本映画界に欠かせない名優・松たか子。本作では、癒えない喪失を抱えたセクシュアルマイノリティの彫刻家・寄子を圧倒的な存在感で体現。また、東京から寄子のもとを訪れ、彫刻のモデルを務める友梨役に、いま最も注目を集める俳優のひとり石橋静河。キーパーソンの好浩を松山ケンイチが演じるなど、屈指の実力派キャストが集結した。多様な価値観や選択肢で溢れるこの時代。自分で何を選び、どう生きていくか――。観る者の人生観を揺さぶる、唯一無二の人間ドラマが誕生した。

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第76回ベルリン国際映画祭(2026年) 国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞受賞


24時間灯り続けるコンビニ。
同じ商品、同じ挨拶、同じ作業。
繰り返される日常が、静かに狂い始める―


短編『VOID』がロッテルダム国際映画祭などに選出され注目を集めた岩崎裕介の初長編監督作。主演は染谷将太。共演に唐田えりか、西村まさ彦、令和ロマン・くるまらが名を連ねる。2026年ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されると、上映は全回完売。国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞した。コンビニというルーティン化された社会の中で起こった小さな歪みをきっかけに、外の世界も終わりに向かっていく姿を描く88分間のコンビニエンス・ホラー。

2026年製作/88分/R15+/日本
配給:NOTHING NEW


あらすじ



東京の片隅にあるコンビニ、エニーマート倉冨町7丁目店の副店長・堺は、学生時代に働き始めて以来、気づけば20代のほとんどをこの店で過ごしてきた。レジ打ちに品出し、廃棄処理。そしてスマホゲームにマッチングアプリ。毎日はただ同じことを繰り返して過ぎていく。オーナーはコンビニというシステムの中でわずかな乱れも許さず店を支配しているが、そこへ新人アルバイトの小河が現れたことで、店の均衡は静かに崩れ始めていく。




解説


“無限”の空間「コンビニ」に飲み込まれる
88分間のコンビニエンス・ホラー


本作は普段はCMディレクターとして活躍し、初監督短編『VOID』がロッテルダム国際映画祭など数々の映画祭に入選、国内外で注目を集める岩崎裕介による初長編監督作品。主演には『ヒミズ』や『寄生獣』、『爆弾』など数々の話題作に出演し、高い演技力が評価される染谷将太。さらに『寝ても覚めても』や『極悪女王』などに出演し、国内外で注目を集める唐田えりか、そして『古畑任三郎』シリーズをはじめ幅広い作品で活躍する西村まさ彦、令和ロマンのくるまなど、本作に共鳴したキャストが集結した。2026年2月にはベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品された。恐怖と社会批評性を兼ね備えた全く新しいホラーとして高い評価を受け、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞。

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第79回 カンヌ国際映画祭(2026年) コンペティション部門正式出品
第59回 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(2025年) ヨーロッパ・シネマズ・レーベル受賞
チェコ映画評論家賞(2025年) ベスト映画賞受賞
チェコ・ライオン賞(2026年) 主演女優賞受賞


美しいハーモニーの裏で、何が起きていたのか。


チェコ映画界の新鋭オンドジェイ・プロヴァズニークが監督・脚本を手がけた、チェコ・プラハの名門少年少女合唱団「バンビーニ・ディ・プラーガ」をめぐる実在の性的虐待事件に着想を得て制作されたドラマ。ひとりの少女のまなざしを通して、才能と成功、そして沈黙が結びつき歪められていく過程を映し出す。

2025年製作/106分/チェコ
原題または英題:Sbormistr
配給:クレプスキュールフィルム


あらすじ



カンティチェラ少女合唱団――「名門」と呼ばれ、入団希望が絶えないこの合唱団で、ヴァレリエはBチームに所属し、選抜チームの姉ルチエの背中を追っている。ある日、稽古を終えた姉を待ちながら、ヴァレリエは練習室をのぞき見る。少女たちの歌声に、指揮者ヴィーテクの声が重なった瞬間、空気が変わる。やがてヴィーテクはBチームの練習に現れ、ヴァレリエを指名する。ひとりで歌い終えた彼女に、「ありがとう、それでいい」とだけ伝え去っていく。春のアメリカ公演が発表され、会場は家族や関係者が集う。にぎやかな場に馴染めずにいるヴァレリエへ、ヴィーテクは「ソプラノだったね。悪くない」と声をかける。少し離れた場所では、ルチエが仲間たちと親しげに笑っていた。その夜、ルチエは約束の門限の時間を過ぎて酔って帰宅する。どこか様子は荒れ、何かにひどく苛立つ彼女。父の迎えの車中でも、ルチエは口を閉ざした。父がヴィーテクに話を聞こうとすると、「行かないで」とだけ言う。ヴァレリエは、そのやり取りを黙って見ていた。やがて海外ツアーを前に、選抜メンバーを決める雪山合宿が始まる。欠員の代役として呼ばれたヴァレリエに、ヴィーテクは楽譜を手渡し、「覚えなさい」と告げる…。




解説


少女の歌声は、なぜ沈黙に変わったのか ───
チェコを揺るがせた衝撃の事件。


共産主義体制が終わり、社会が少しずつ西側諸国へと開かれていった1990年代初頭。社会全体に自由の空気が満ち、希望と同時に無防備な欲望も膨らんでいた時代を背景に、『ブロークン・ヴォイス』はひとりの少女のまなざしを通して、「才能」「成功」そして「沈黙」がどのように結びつき、歪められていくのかを静かに、しかし深い痛みを伴って描き出す。物語の着想となったのは、日本でも公演を行い広く知られていたプラハの名門少年少女合唱団「バンビーニ・ディ・プラーガ」をめぐる実際の事件だ。同合唱団の指導者ボフミル・クリーンスキーは2004年、少女たちへの性的虐待容疑で逮捕され、1984年から2004年にかけて少なくとも49人が被害を受けていたことが明らかになった。


チェコ映画界の新鋭が手掛ける
沈黙が生まれる瞬間を描いた映画


監督・脚本を手がけたのは、チェコ映画界の新鋭オンドジェイ・プロヴァズニーク。本作は彼にとって長編第二作目にあたる。監督は、この物語を最初から「告発」や「断罪」として描くことをあえて選ばない。カメラは一貫して、13歳のヴァレリエの視点に寄り添い、彼女が“選ばれる”ことに感じる喜びや誇らしさを丁寧にすくい取っていく。指揮者ヴィーテクに目をかけられ、特別扱いされることは、ヴァレリエにとって自分の価値が認められた証であり、大人の世界へ近づくための通過点のように映る。しかし、その親密さが何を意味するのかを、彼女自身はまだ理解できていない。主人公ヴァレリエを演じたカテジナ・ファルブロヴァーは、これが初出演とは思えないほど、思春期の少女が抱える不安や高揚を繊細かつ力強く表現し、チェコ・ライオン賞主演女優賞を受賞。撮影当時、彼女自身も役と同じ13歳であり、劇中で歌われる楽曲はすべて本人による歌唱だ。映画内の合唱シーンはすべて撮影現場でライブ録音されており、少女たちの息づかいや緊張感が、そのまま音として刻み込まれている。指揮者ヴィーテクを演じるユライ・ロイは、魅力と恐怖が同時に立ち上がる存在感で、単純な「悪役」には回収できない権力者像を形づくる。

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