上映予定の映画



第29回 釜山国際映画祭 正式招待クロージングフィルム
第19回 ローマ国際映画祭 正式招待 プログレッシブ・シネマ・コンペティション部門選出
第37回 東京国際映画祭 正式招待 ガラ・セレクション部門選出
第35回 シンガポール国際映画祭 正式招待 ホライズン部門選出
第72回 シドニー映画祭 正式招待 フューチャーズ部門選出


さよならのその先にある
あわいろの旅を見つけた


フランスの名優カトリーヌ・ドヌーブと竹野内豊が主演を務め、堺正章、風吹ジュンらが共演する、迷える大人たちの希望と再生を描いたファンタジードラマ。日本、フランス、シンガポールの合作映画で、群馬県高崎市や千葉県いすみ市で撮影が行われた。監督は、斎藤工と松田聖子が共演した「家族のレシピ」を手がけた、シンガポールの映画監督エリック・クー。

2024年製作/97分/G/日本・ シンガポール・フランス合作
原題または英題:Spirit World
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン


あらすじ



父の死をきっかけに高崎を訪れたハヤト(竹野内豊)。離婚したハヤトの母・メイコ(風吹ジュン)に思い出のサーフボードを届けてほしいという父の遺言と、フランス人歌手・クレア(カトリーヌ・ドヌーヴ)のコンサートチケットを見つけるが、その翌日、クレアの突然の死を知る。ハヤトは父の遺言を果たすため、家を出ていった母を探す旅に出る。一方、死後の世界で彷徨うクレアは、ハヤトの父ユウゾウ(堺正章)と出会い、見えない存在としてハヤトの旅を見守ることに。家族、仕事、人生―様々な葛藤を抱える中、旅路でハヤトが辿り着く答えとは?そして、クレアが導く“奇跡”とは――。




解説


名優カトリーヌ・ドヌーヴが日本でオールロケ
竹野内豊や堺正章など豪華俳優たちとの共演


本作は、日本を舞台とし、フランスの名優カトリーヌ・ドヌーヴが主演を務め、共演に竹野内豊、堺正章、風吹ジュンらを迎え、迷える大人たちの希望と再生を描いている。また、細野晴臣、鈴木慶一、久保田真琴といった、日本の音楽界のレジェンドたちも参加している。日・仏・シンガポールの国際共同合作である本作は、2024年、群馬県高崎市と千葉県いすみ市で撮影された。監督を務めるのは、2016年に斎藤工主演、松田聖子共演で、シンガポールと日本の外交関係樹立50周年を記念し製作された映画『家族のレシピ』(2019年公開)を手がけたシンガポールの鬼才エリック・クー。脚本はエリック・クー監督の息子であるエドワード・クーが担当する。 2024年10月に韓国・釜山国際映画祭のクロージング作品として上映され、同年10月〜11月に開催された東京国際映画祭ではガラ・セレクションに選出。フランスでは2025年2月26日から上映されている。また、2025年3月20日から開催された第38回高崎映画祭のクロージング上映作品として、『家族のレシピ』と共に上映された。エリック・クー監督が息子のエドワードと共に描いた親と子の物語から、愛する人々が再びつながりを深めるきっかけとなる心に響く作品がここに誕生した。

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ナチス・ドイツが崩壊した1945年 東西ドイツが統合された1990年
2人の巨匠が描く、2つの[ゼロ年]


第二次世界大戦後の廃墟と化したベルリンを舞台に、ひとりの少年を通して戦争がもたらす残酷さを描いたロベルト・ロッセリーニの『ドイツ零年』(1948)と、ベルリンの壁崩壊の翌年、東ドイツに潜伏していた老スパイの西側への帰還の旅を描いたジャン=リュック・ゴダールの『新ドイツ零年』(1991)。1945年をドイツにとっての《ゼロ年》と示し、戦後ベルリンの"虚無の廃墟"を冷徹に描いたロッセリーニに対し、ゴダールは東西ドイツが統合された1990年を《新ゼロ年》として、ふたたび"虚無の廃墟"にもどされたドイツを見つめ直した。思いがけない、でも必然にみちた2作品の邂逅が今実現する。

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『ドイツ零年』
1948年製作/74分/イタリア
原題または英題:Germania anno zero
監督:ロベルト・ロッセリーニ
配給:ザジフィルムズ

『新ドイツ零年』
1991年製作/62分/フランス
原題または英題:Allemagne année 90 neuf zéro
監督:ジャン=リュック・ゴダール
配給:ザジフィルムズ

上映時間:142分 (74分+休憩6分+62分)
料金:前売 2,600円 当日 3,000円

※当館では『ドイツ零年』、『新ドイツ零年』と2作品続けての上映を予定しておりますが、いずれか1作品のみをご鑑賞いただくことも可能です。その場合、前売料金は1,300円、当日料金は1,500円となります。

『ドイツ零年』(74分)
【10:30 / 14:30 / 19:30】

『新ドイツ零年』(62分)
【11:50 / 15:50 /20:50】


ドイツ零年



ナチス・ドイツ崩壊後のベルリン。病弱で寝たきりの父、警察を恐れて家に引きこもる兄、家計を助けながら父の看病をする姉と、間借りした狭い部屋に暮らす少年エドムントは、父と兄に代わってお金を稼ぐために、学校にも行かず、毎日廃墟のような街をさまよっている。ある日、エドムントは小学校の担任教師だったエニングに街中で出会う。学校を追放され、今は闇商売に手を染めるエニングが説くナチス思想に、無垢なエドムントは次第に感化され……。




解説


ナチス・ドイツが崩壊した1945年=[ゼロ年]
一人の少年を通して描かれる 戦争がもたらす残酷さ  


すでに国際的な評価を確立していたロッセリーニが、第二次大戦でほぼ完全に破壊された連合軍占領下のベルリンを舞台に、ひとりの少年がたどる過酷な運命を仮借なく描き出した、『無防備都市』『戦火のかなた』とともに非公式の「戦争三部作」を形成する作品。ロッセリーニが同時代のドイツを主題と選んだ背景には、「同じ人間であるドイツ人が、どうしてこのような大惨事へと導かれてしまったのか?」との問いがあった。1946年、終戦直後のいまだ建物は破壊されたままで、いたるところ瓦礫の山だらけのベルリン。主人公は、12歳の少年エドムント。エドムントの家族が置かれた状況は非常に厳しいものだ。反ナチだった父親は病に臥せっており、働くことができない。元ドイツ国防軍兵士の兄カールハインツは、強制収容所行きを恐れて自宅に引きこもっているため、配給カードを入手することができない。姉エヴァは家計の一助となるべく、毎晩ダンスホールで連合軍兵士たちの相手をして稼ぐことで、己の名誉を汚す危険を冒している。エドムント自身も、家族を飢えさせないよう、必死に仕事にありつこうとする日々だった。そんなある日のこと、エドムントはいまだナチを信奉している元教師エニングとたまたま再会する。この男の「弱者は常に強者に滅ぼされる」との考え方が少年に感化を与え、深刻な事態が引き起こされる……。家族とともにサーカスで曲芸を披露していた当時11歳の少年エドムント・メシュケが主人公を演じるほか、端役を演じる人々は主にロッセリーニが路上で抜擢した非職業俳優である。公開時は賛否両論であったが、ロカルノ国際映画祭で金豹賞および最優秀オリジナル脚本賞を受賞。チャールズ・チャップリンは、本作を「これまでに観たなかで最も美しいイタリア映画」と呼んだ。現在、本作はいわゆるネオレアリズモ映画の最高傑作の一つとみなされている。


新ドイツ零年



前年にベルリンの壁が崩壊した1990年のドイツ。西ドイツ側のスパイとして東ベルリンに30年間潜伏していた諜報員レミー・コーションのもとへ、軍情報部のゼルテン伯爵がやってくる。「すべて終わった」と告げられたレミーは、彼に勧められるがまま、西側への帰還を目指して東ドイツを大きく迂回する旅に出る。トーマス・マンの小説の登場人物を思わせる娘シャルロッテや、ドン・キホーテとサンチョ・パンサなど、様々な人々と出会いながらレミーは西側にたどり着く。




解説


東西ドイツが統合された1990年=[新ゼロ年]
東ドイツに潜伏していた老スパイの“西”への帰還の旅


アメリカ合衆国出身の歌手兼俳優エディ・コンスタンティーヌが、『アルファヴィル』(65)以来久々にゴダールと組んだ作品。最晩年のコンスタンティーヌがここで演じるのは、自身の当たり役にして『アルファヴィル』でも演じたFBI 捜査官(ゴダール映画では秘密諜報員)レミー・コーション役だ。本作の背景には、東欧革命からベルリンの壁崩壊の流れのなかで生じた、1990 年 10 月 3 日の東西ドイツ「再統一」がある。原題では「ドイツ」の語に続いて「90」が数字とアルファベットで綴られているのだが、これはゴダール流のごろ合わせで、「90(neuf zéro)」は「新たな零」とも解釈できる。つまり、1990年とは「新零」年でもあると解することができる。もちろんこれは、ロッセリーニの映画『ドイツ零年』(48)にもひっかけられた洒落で、第二次大戦終結直後にして東西分断直前のドイツ、再統一後のドイツを重ねて、ともに同国にとっての始まり(過去の清算あるいは再生)でもあれば終わり(無あるいは消滅)でもあるような零の年とする意図がうかがわれる。本作は、かつて西側「自由世界」の擁護者だった「最後のスパイ」たるレミーが、長年潜伏していた旧東ドイツから、冷戦体制崩壊と軌を一にして徒歩で「西」へ向かいながらさまざまな象徴的人物と出会う姿を描いた一種のロードムーヴィーである。そこに、『ドイツ零年』からの抜粋映像を含むさまざまな映画、音楽、絵画、文学、哲学をめぐる参照、実在の人物や現実の事件への言及等がぶつかり合い、層をなすように重ね合わされつつ、ドイツの過去と現在をめぐる高密度に圧縮された思弁が展開されていく。そして、老いた元スパイの彷徨がそのままドイツ史を経巡る旅=批評的エッセイとなることで、映画の主題である「孤独」、個人のそれではなく国家や国民の孤独が浮かび上がる。








その歌は、真実か嘘か―


ドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』『ルック・オブ・サイレンス』で世界的に注目を集めたジョシュア・オッペンハイマー監督が、ティルダ・スウィントンを主演に迎え、環境破壊によって居住不可能となってから25年後の世界を舞台に描いたミュージカル映画。プロデューサーも務めるティルダ・スウィントンが母親役、『けものがいる』のジョージ・マッケイが息子役、『マン・オブ・スティール』のマイケル・シャノンが父親役で出演し、それぞれ劇中で歌声を披露。

2024年製作/148分/G/デンマーク・ドイツ・アイルランド・イタリア・イギリス・スウェーデン・アメリカ合作
原題または英題:The End
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム


あらすじ



環境破壊により地表が居住不可能となってから25年。母、父、そして20歳の息子は、改装された塩抗の奥深くにある豪華な地下シェルターで、数人の仲間と共に隔離生活を送っていた。仲間とは、母の旧友、 老齢の執事、そして医師。地下で半生を過ごしている息子は、見たことのない外の世界を体験したいと切望し、歴史上の出来事や場所の縮尺模型を作り続けている。家族は規則正しい生活を送っている。安全訓練、屋内プールでのフィットネス、地下壕と小さな前哨基地の維持管理、母が持ち込んだ美術品の管理などが日常業務だ。また季節の移ろいを表現するため地下壕の装飾にも手を抜かない。母は全てを完璧に見せようと執着し、装飾やレイアウトの細部にまでこだわる。息子は父の回顧録執筆を手伝っている。母の友人は息子に、自分の息子が癌で病に伏せたため、地下シェルターでは生き延びられなかっただろうと語る。息子は孤独と、世界を体験したいという渇望に苛まれている。一行はある日、坑道で意識を失った少女を発見し、どうやってこの場所を見つけたのか尋問するため連れ帰る。少女は人間が住めない地表の様子を語り、家族が川を渡ろうとして死に、自分だけが生き残ったと告白する。その後、彼女はトラウマに苛まれる。一行は少女を地表へ追い返すことに決めるが、少女は逃げ出し、地下壕を駆け抜けて彼らをかわす。彼らは致し方なく、少女を地下シェルターに迎え入れることを決断する。少女は地下シェルターでの生活に適応するのに苦労する。母親は少女を疑い、父親に懸念を口にすると同時に、少女に彼らの生活について教え、彼女について探りを入れる。その間に、少女と息子は徐々に絆を深めていく…。




解説


そこは“家族”の安全地帯
ある日訪れた”招かれざる客“が均衡を乱していく――


環境破壊によって地球に人が住めなくなって25年。母、父、息子の3人は、母の親友と医者、執事とともに豪奢な地下シェルターで暮らしていた。祝祭日を大切にし、日々儀式的なルーティーンを過ごすことで“希望”と“日常らしさ”を必死に保とうとしている。しかし、ある日、見知らぬ少女がシェルターに現れ、彼らの日常は一変する。外の世界を知らない世間知らずの息子は、外の世界を知る来訪者に心を奪われる。そして、家族をつなぎとめていた繊細な絆が急激にほころび始め、長く抑え込んできた後悔や憤りが一家の均衡を乱しはじめる――。


アカデミー賞ノミネート監督ジョシュア・オッペンハイマーが贈る
世界の終焉と人間の“真実”を抉り出すミュージカル


長編デビュー作『アクト・オブ・キリング』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたジョシュア・オッペンハイマーが、かつて富を享受した者が終末の世界で生き延びる様を通して我々が生きる世界に警鐘を鳴らす本作。長編2作目の『ルック・オブ・サイレンス』に続く作品を模索する中で、初の長編フィクション作品として本作を紡いだ。母親役には、本作のプロデューサーも務めるアカデミー賞受賞女優ティルダ・スウィントン、父親役にマイケル・シャノン、息子役をジョージ・マッケイがそれぞれ演じ、劇中で美しい歌声を披露している。家族の歌声は“真実”なのか、自らをも“欺く”ものなのか――。本作は、そう遠くない未来を描いた“おとぎ話”である。

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ロカルノ国際映画祭2024|最優秀新鋭監督賞ノミネート、ジュニア審査員賞特別賞受賞
オタワ国際アニメーション映画祭2024|最優秀作品賞ノミネート
シルクロード国際映画祭2024|最優秀アニメーション賞ノミネート
BFIロンドン映画祭2024|デビュー長編賞ノミネート、特別賞受賞
ハバナ映画祭2024|最優秀長編アニメーション賞受賞
ドミニカ国際映画祭2025|最高作品賞ノミネート
マラガ・スペイン映画祭2025|最優秀イベロアメリカ作品賞受賞、フィルムスクール賞最優秀作品賞
ブレーメン・フィルムフェスト2025|最優秀映像イノベーション賞受賞


繰り返される美しい夢と怖い夢
多彩なスタイルで世界を幻惑した、アニメーションおとぎ話


12人のアニメーション・アーティストが、1つのラブストーリーを描く。多彩なスタイルのめくるめく映像・音楽・音響、うっとりするような変幻自在の想像力、アートギャラリーで1日中、映像と音を浴びたような没入感。その後でふと気づく、愛の悦び、愛の怖さ、愛の切なさ。世界の映画祭で多数の受賞に輝いたカリブ海の島国・ドミニカ共和国発のアニメーションおとぎ話。ドミニカ共和国出身でニューヨークのパーソンズ美術大学に学んだトマス・ピチャルド=エスパイヤが監督・脚本・美術・撮影監督を務めた。

2024年製作/81分/ドミニカ共和国
原題または英題:Olivia & Las Nubes
配給:ムヴィオラ


あらすじ



オリビアとラモン、マウリシオとバルバラという2組の男女を通じて描かれる愛の物語。オリビアとラモンはバーで出会い、ダンスをきっかけに情熱的に愛し合う。別の記憶では、市場での出会いをきっかけに、ラモンと植物のオリビアが愛を語る。オリビアは過去の恋に取り憑かれ、その思いをベッドの下に隠す。一方、オリビアの息子マウリシオとバルバラには、互いがすれ違ってばかりの愛がある。マウリシオに拒絶されたバルバラは、空想的な物語を通して現実逃避する。愛は記憶も人間も超えていく。愛は変異体。愛は植物。愛は木星。




解説


カリブ海のアートギャラリーで1日中、映像と音を浴びたような没入感


ロカルノ国際映画祭2024でのワールドプレミアに始まり、世界の映画祭を席巻し、数々の賞に輝いた長編アニメーション映画。ひとつのラブストーリーを12人のアニメーション・アーティストがそれぞれの多彩なスタイルで描く、他にはない世界観。色鮮やかなグラフィック、ナイーヴ絵画のような素朴なタッチ、ストップモーションアニメ、カットアウトアニメ、加工された実写映像などで表現され、音楽と音響で織りなすサウンドがさらに映像世界を増幅する。


カリブ海の島国ドミニカ共和国発のアニメーションおとぎ話


カリブ海の島国ドミニカ共和国生まれで、ニューヨークのパーソンズ美術大学に学んだトマス・ピチャルド=エスパイヤ監督が創造したラブストーリー。まるでカリブ海のアートギャラリーで1日中、映像と音を浴びたかのような没入感を味わってほしい。多彩なスタイルで愛の複雑さを描き、世界に賞賛されたアニメーションおとぎ話が、あなたに出会う日を待っている。

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