昭和24年(1949年)下関大和町郵便局が下関市大和町に開設されました。戦後間もない当時、全国屈指の水揚げ量を誇っていた下関漁港の要請で当地に郵便局が開設されます。用地の提供と郵便局長の任に就いたのが、逓信省から旧電電公社でのキャリアを買われて、現シネマポスト・オーナーの祖父に当たる鴻池音松でした。
昭和47年(1972年)音松から引き継いだ子息の宏が、現在の用地に居住スペースとテナント利用も含めた形で当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りのビル型局舎を建てます。
平成17年(2005年)宏の子息・和彦が東京での映画制作者の道を一旦閉ざして、下関大和町郵便局長を継承します。
平成28年(2016年)移り行く時代状況等鑑み、同年3月下関大和町郵便局は閉局。その年の6月、下関大和町郵便局長を退任した和彦は映像制作を生業とする株式会社cineposを下関市南部町の商工会館内インキュベーターに開設し、その3年後に旧局舎を含めたビルの右側テナント部に事務所を移転。
令和5年旧局舎をリノベーション、消防法令と興行場法の申請を経た後、10月にミニシアター「シネマポスト」が誕生します。