第82回ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門出品 6賞受賞
第50回トロント国際映画祭 出品
第61回シカゴ国際映画シルバー・ヒューゴ賞 受賞
約100年の時を行き来する人間と植物の神秘的な交流劇
本作は、約100年の時間軸を⾏き来しながら、ドイツの⼤学構内にそびえる⼤きなイチョウの⽊と登場人物たちとの種を超えた深遠な交流を描く、静かな驚きに満ちた知的ミステリー。監督は、第42回カンヌ国際映画祭 カメラ・ドール『私の20世紀』、第67回ベルリン国際映画祭 金熊賞『心と体と』で世界中の映画ファンを魅了してきたイルディコー・エニェディ。そして、主演には、『花様年華』など幾多の名作で国際的な評価を確立した名優トニー・レオンを迎えた。第82回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀新人俳優賞(ルナ・ベドラー)、国際批評家連盟賞を含む6賞を受賞。
2025年製作/147分/ドイツ・ハンガリー・フランス合作
原題または英題:Stille Freundin
配給:ミモザフィルムズ
あらすじ
2020年。香港の神経学者トニー・ウォンが、ドイツのマールブルク大学に客員教授として招かれる。しかし新型コロナウィルス禍のロックダウンで大学は閉鎖され、新生児の脳活動を調べるウォンの研究も中断してしまう。無人の大学にひとり取り残されたウォンは、フランスの科学者アリスの「もし植物が、私たちを観察していたら?」という問いに触発され、大学構内のイチョウの木をモチーフにした奇妙な実験に取り組む。そして保守的な1908年にマールブルク大学初の女子学生となったグレーテと、自由な気風の1972年に自分の居場所を探す青年ハンネス。彼らもまた同じイチョウの木に触れ、それぞれの方法で植物との対話を実践していくのだった……。
解説
『心と体と』のイルディコー・エニェディ監督とアジアを代表する名優トニー・レオンのタッグが実現
「もし、植物も私たち人間を観察していたら──?」そんな知的好奇心をかき立てる不思議な問いから始まる本作は、約100年の時間軸を⾏き来しながら、ドイツの⼤学構内にそびえる⼤きなイチョウの⽊と登場人物たちの種を超えた深遠な交流を描く。監督は、第42回カンヌ国際映画祭<カメラ・ドール>『私の20世紀』、第67回ベルリン国際映画祭<金熊賞>『心と体と』で世界中の映画ファンを魅了してきたイルディコー・エニェディ。そして、主演には、『花様年華』など幾多の名作で国際的な評価を確立したトニー・レオンを迎えた。植物との交流を試みる主人公の神経科学者は、トニー・レオンのためにあて書きされた役。脚本に深く共鳴した彼が出演を決意し、本作がキャリア初のヨーロッパ映画主演作となる。さらに、共演には、レア・セドゥが名を連ねる。同じ場所に変わらぬ姿で佇み続ける木と、時代とともに変化する人間社会。その対比が生み出す神秘的な映像世界は、私たちを慌ただしい日常からそっと解き放ち、心を静かにほぐしてくれる。見慣れた世界が少し違って見える、静かな驚きに満ちた知的ミステリー。
監督・脚本
イルディコー・エニェディ
ILDIKÓ ENYEDI
1955年、ハンガリー・ブタペスト生まれ。コンセプチュアル・アーティストおよびメディア・アーティストとしてキャリアをスタート。長編デビュー作『私の20世紀』(89)でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を受賞。続く『Magic Hunter(英題)』(94)はヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品、『Tamas and Juli(英題)』(97)は同映画祭特別上映、『Simon, the Magician(英題)』(99)はロカルノ国際映画祭で特別賞を受賞した。その後しばらく長編映画から離れ、短編映画の制作やHBOでの仕事に携わったのち、『心と体と』(17)で第67回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞、第90回アカデミー賞ノミネート。『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』(21)でカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出と、長編映画へ復帰した。ベルリン国際映画祭では1990年と2021年に、ヴェネチア国際映画祭では2018年に国際審査員を務め、2024年にはカンヌ国際映画祭短編部門の審査委員長を務めた。映画芸術科学アカデミーおよびヨーロッパ映画アカデミーの会員でもある。
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