なにか、夢を見ているような。いいの?このままで?何もしないで…?
彼は何度も私たちを驚かせ、喜ばせ、学ばせてくれた。
代表作の『霧の中のハリネズミ』(1975)や『話の話』(1979)で知られ、日本でも多くの人々に愛され続けているロシアのアニメーション作家、ユーリー・ノルシュテイン。切り絵アニメーションの手法で作られるアニメーションは、その深い精神性と心理的リアリズムによりアニメーション史上屈指の傑作として、今もなお人々の心に深く刻まれている。今回の新しい作品集はお馴染みの6作品に加え、日本劇場初公開の『おやすみなさいこどもたち』、『ロシアの砂糖TVコマーシャル』の2作品が追加され全8作品で再構成された珠玉の作品集。
2024年製作/85分/日本
製作・配給:アート・アニメーションのちいさな学校、Morc阿佐ヶ谷
あらすじ
代表作『話の話』『霧につつまれたハリネズミ』で世界的なアニメーション作家として知られるユーリー・ノルシュテインの作品集。柔らかく包む霧、降りこめる雨、狼の子が食べるジャガイモの熱さを、リアリティ溢れる表現と詩的な演出で観る人の心に優しく語りかける。今回は劇場初公開となる『おやすみなさいこどもたち』『ロシア砂糖CM』も上映。『おやすみなさいこどもたち』はロシアの子ども向け番組のオープニングとして制作され、ノルシュテインの愛犬がモデルで登場する。『ロシア砂糖CM』は砂糖会社のシンボルのライオンが活躍する4部作となる。まさに、ノルシュテインからの贈りものといえる珠玉の作品集。
解説
【上映作品】全8作品 合計85分
①『25日・最初の日』(9分)
②『ケルジェネツの戦い』(10分)
③『キツネとウサギ』(12分)
④『アオサギとツル』(10分)
⑤『霧の中のハリネズミ』(10分)
⑥『話の話』(29分)
⑦【日本未公開】『おやすみなさいこどもたち』OP/ED(3分)
⑧【日本未公開】ロシアの砂糖TVCM 4本(2分)
Yuriy Borisovich Norshteyn
ユーリー・ボリソヴィッチ・ノルシュテイン
1941年9月15日生まれ。ロシアのアニメーション作家。『25日-最初の日』(68)でデビュー。『キツネとウサギ』(73)『霧の中のハリネズミ』(75)『話の話』(79)等を制作。切り絵技法による、独特の詩的で繊細な作風が多くの人々を魅了し、映像詩人と評される。日本をはじめ世界中のアニメーション作家たちに多大な影響を与えている。30年以上の歳月をかけゴーゴリ原作『外套』を制作している。
オフィシャルサイトはこちら >>